こんにちわ、けんじです。
安藤広大さんの「パーフェクトな意思決定のための考え方」を読んだので
読書記録として残します。
目次
パーフェクトな意思決定のための考え方
1. 前提を疑い、自分で考える
- 他人に従う人生ではなく、自分で考えて意思決定することが重要。
- 最初に決めたことを盲目的に続けるのではなく、柔軟に見直す姿勢を持つ。
- 「変なプライド」や「ウソの意思決定」を捨て、前言撤回も恐れない。
- 目標が生まれると、そこまでの不足が明確になり、それを埋めることを目指すプロセスが始まる。
2. 意思決定の本質
- ほとんどの物事には賛否両論がある。
- 選んだ選択肢にもデメリットがあり、選ばなかった選択肢にもメリットがある。
- 決断する苦しみを理解し、他人の意思決定を責めない。
- 本書の根底にある思いは「自分の人生を生きてほしい」という願い。
- 人を責める人になってはいけない—決めてもらった人を責める資格はない。
3. 意思決定の原則
- 全ての物事は賛否両論：完璧な選択肢は存在しない。
- 決めた人が偉い：意思を持って選択した人を尊重する。
- 現状維持バイアス：人は変化を嫌う傾向がある。
- 検討するだけで終わらせない：行動に移すことが重要。
- 決めない状態は心地よい：しかし、それは進歩を妨げる。
仮説を立てて選択することで、その選択に「意思を持たせる」ことができる。単なる流れではなく、意図的な決断として位置づけることが大切だ。
4. 感情に振り回されない
- 感情を一旦脇に置き、論理的に判断する。
- 損失回避バイアス：失う恐怖を数値で比較して克服する。
- サンクコスト効果：過去の投資に囚われず、論理的に判断する。
- バンドワゴン効果：同調圧力に流されず、自ら意思を持つ。
- 感情に振り回されると、「賢者」も簡単に「愚者」になりうる。冷静さを保つことが賢明な判断への鍵となる。
5. 成長につながる受け入れと修正
- 自分に都合が悪いことでも受け入れる姿勢が成長につながる。
- 一度の失敗を許容し、修正することでさらに成長できる。
- 受け入れられる人は成長する—現実を直視し、そこから学ぶ姿勢が重要。
- 修正すること自体が成長の証であり、一度の失敗を恐れず前進する勇気が必要。
6. 意思決定の3つの箱
- 即決できるもの：迅速な判断が求められる事案。
- 情報不足で追加データが必要なもの：情報収集が優先される事案。
- 時間を要し、期限設定が必要なもの：熟考を要する重要な決断。
これらを区別して対応することで、効率的かつ効果的な意思決定が可能になる。
7. 未来から逆算して考える
- 意思決定の判断軸は「未来から見た視点」。
- 未来の自分や組織にとって利益となるかどうかを基準とする。
- 利益は時間とともに反転することもある—短期的な損失が長期的な利益につながることも少なくない。
- 自分の責任に応じた問題に取り組むことで、より効果的な意思決定が可能になる。
8. 問題解決の原則
- 問題は小さく分解して取り組む。
- 不安や他人の意見に流されず、自分の意見を出す練習をする。
- 不安に負けると、特定の人の意見にすがってしまう傾向がある。
- 事実やデータを見て、まずは自分なりの判断を下す習慣をつけることが重要。
9. 会議での意思決定
- 誰が最終的に決めるかを最初に明確化する。
- 曖昧さを排除し、情報の正確性を重視する（「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」）。
- ビジネスの場面では特に、意思決定の曖昧さを意識的に排除することが成功への鍵となる。
- 情報の信頼性は、発言者の地位ではなく内容で判断すべき。
10. 自由と責任のバランス
- 自由な意思決定には責任が伴う。
- 責任範囲を明確化し、それぞれが何を担うか明文化する。
- 「自分で決めないことを決める」—自分が関与すべきでない聖域を認識することも重要。
- 自由とは「勝手にさせて迷わせる」こと、権限とは「ある程度の範囲を決めて、あとは任せる」こと。
- 責任の所在を曖昧にしないことで、組織は効率的に機能する。
11. 自分で決めたことこそ修正可能
- 自ら下した意思決定だからこそ、反省や修正ができる。
- 「変化したい」という意志こそが成長への第一歩。
- 自分で決めたことには愛着が生まれ、より良くしようという意欲も湧く。
- 変化への意思を持つことで、停滞から抜け出し、新たな可能性を切り開くことができる。
